宇摩ラグビースクール

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3・4年指導方針

担当コーチ
基本方針
指導方針

これが出来れば上達も早い!?(練習中に子どもたちによく注意していることばかりですが・・・。)
「見る」話をしている人を見る。友達の練習を見る。ボールをよく見る。周りをよく見る。
「聞く」話をよく聞く。わからないことは聞く。周りの声を探す。
「声をだす」挨拶をしよう。自分の意志を声に出そう。友達を褒めよう、アドバイスしよう。
「やってみる」失敗して当たり前、思い切ってチャレンジしよう。

中学年になると体格の大きい子や小さい子。運動能力の優れている子や運動バランスの悪い子。ラグビーを経験の長い子やラグビーを始め間もない子。経験や体格等による格差が顕著に現れる年代です。だからこそ、練習中からチームメイトの気持ちを理解し、助け合い、励まし合う「思いやり」の気持ちを持つことが大変重要です。このことを理解していない子は、チームメイトに頼らない自己中心的なプレーをし、最悪の場合はチームメイトに怪我をさせてしまうことも考えられます。練習中のみに関わらず、思いやりのない誹謗中傷する言動に対しては厳しく指導します。
また、試合は学年、運動能力の優劣に関わらず全員出場できるよう配慮します。「試合」は文字通り「試し合う」ものであり勝つために行うものではありません。子どもたちには、「ひとつだけでいい、これだけは出来たことをみんなの前で自信を持って言えるように」と指導しています。「出来たこと」がひとつずつ増えていけばそれでいい。それが将来、一人一人の「出来た」から、チームの連携が「出来た」につながってくれればと願っています。

練習方針

ラグビーの4つのプレーが出来るようになるとプレーの幅が広がりラグビーがもっと楽しくなります。でも、週1、2回程度では大人でもなかなか大変なことです。能力や経験差があるため、「キックが出来るようになる」等の目標は設定せず、基本動作を理解させることにより、子どもたちがやりたいプレー、自分の得意なプレーを伸ばすよう指導していきます。また、自然にプレーが身に着けられるよう練習内容の創意工夫を図ります。

「遊び」を楽しんでいる時は、時間を忘れるぐらい動き回るはず。
途中息が上がって休憩してもいい。練習でも、試合でも、どんなときでも全力でやろう!

★担当コーチは子ども達と一緒に遊んでいるという感覚で指導させていただいています。保護者の方も一緒になって遊んでみませんか?
◆中学年練習メニュー(とある日のメニュー)

A)手をつなぎジョグから駆け足と足上げへ、
※足の回転を速くできるように、手を振るように(足が速くなるために)
※足を高く上げる(ステップへ)
B)手をつながずに駆け足しながら、東西南北の方向を指示、みんなが同じ向きになるように(俊敏性)

C)全員内向きとなりボールを回す(パス・キャッチングの基本を教える。人数によりボールを増やす)
※子どもに見合ったパス。手は伸ばしたままで可能。腰ではなく膝の上を通るように、遠心力を使って。長時間はしない。ダレる。
D)バリエーション(片手、チェストパス、マウンテンパス、股下パス等)
E)パス&フォロー。隣にパスしたらそのままフォローしサークルの外を回って空いている位置へ入る。またはランダムにパス、パスしたところへフォローして入る。
F)対面の人にパス、パスしたところに走り込む。

G)受け身の練習、座った状態(あぐらお尻を付けた状態)からうしろ、左右へ
※必ず自分のへそを見る(後頭部を地面につけない)、腕全体で地面をたたく。後ろは両手、右に倒れる場合は右手、左に倒れる場合は左手。
※慣れてくると中腰から行う。
H)ボールを持った者がサークルの外をハンドオフしながら1周する。ハンオフされた者は受け身をしっかり取る。元の場所まで変えると次の人にボールを渡す。(左右)

I)Hの要領で相手に当たりA直後にいる人がフォローに走りホップパスをもらう。そのまま次の人に当たりに行き、@に当たられた人が次フォローに回る。繰り返し(左右)
※ターン等バリエーションを加えていく。最終段階ではタックルへと発展。
◆スプリント
走力をつけるため全力で走ることを目的に行う。単純な練習となるためボールをバトン代わりにし、競争性を持たせる。サーキットをイメージ。ランの基本動作を確認。
※シャドーラン、ボールリレー、キック等メニューに加える。
※4人のセブンボール、3人のファイブボールなど人数によりメニューに加える
◆パスゲーム
ボールを持ったら走れない。パスは前後左右どの方向にでも投げてよい。パスを出す、ボールをもらいに行く、声を出す練習。ディフェンスはパスカットによる。
自陣で味方がキャッチ(トライ)できれば点数。
※ルールはレベルにより変更・・・ゴロパスOK、ボールをもって3秒で相手ボール等。
◆ミニゲーム (ポジションの役割・ルールの理解)
ポジション固定はしない。いろいろなポジションを経験する。人数により4対4等
(その他、アルティミッド(フリスビーを使ったパスゲーム)やタグ、キックベース等、子ども達の運動意欲を掻き立てる種目も積極的に導入する)

追記

日本ラグビーフットボール協会「U-12ミニラグビー競技規則」(平成24年9月1日改訂)の前段においてコーチ・レフリー・応援者への留意事項が記載されています。指導者である私たちコーチが留意すべき事項であるとともに保護者の方にも知っておいていただき事項でありますのでご一読いただきたいと思います。
―以下抜粋―
〔ミニラグビーに携わる全ての皆様へ〕
(コーチ・レフリー・応援者)
1.ミニラグビーとは・競技規則制定の前提
ミニラグビーとは、ラグビーフットボールの魅力を広く普及するために作られた、幼児・児童のためのラグビー型ボールゲームです。競技規則は、これをプレーする人たちが幼児や児童(以下子ども)である、という前提に立って制定されています。
2.ミニラグビーでの最優先事項「安全」について
以下の点に留意して、子どもが安全にプレーできる環境を整えてください。
(1 )子どもの年齢、体力や発達段階、天候、グランドコンディション等を考慮した練習・試合を計画、実施してください(特に練習や試合での水分補給については十分に注意を払うこと)。
(2 )ラグビーの魅力の一つとしてコンタクトプレーを挙げる人も少なくありません。しかし、それはプレーヤーの安全性が保証された上で初めて「魅力」と呼べるものです。怪我をする、あるいは相手に怪我をさせる危険性を承知の上でプレーする、させるなどという事態があってはなりません。特にミニラグビーに携わる大人は、怪我を誘発させるような行為・態度(たとえば、頭を下げて相手とコンタクトする、無防備な体勢でいる相手・体格差のある相手を力任せに突き飛ばす等)に関しては敏感であるべきです。ミニラグビーをプレーしたがために、子どもたちの将来が損なわれることはあってはなりません。仮にそのような事態が生じた場合、ラグビーそのものの存在も危うくなるでしょう。プレーヤーの安全確保は最優先事項であり、大人は、子どもたちの安全を保証した上でラグビーをプレーさせる義務があります。
@ タックルやモール、ラック等コンタクトを伴うプレーを指導する際には、子どもの発達段階を踏まえた上で、コンタクト時の正しい姿勢を徹底させるとともに、スキル等の指導を十分に行ってください。
A 同時に、コンタクトプレーを行う際には、自分だけでなく、相手の安全の確保も大切であることをあわせて指導してください。
(3 )指導者は積極的に安全対策講習に参加する、試合でレフリーを行った際に他の指導者と試合中のプレーの安全性について意見交換を行うなどして、安全対策への意識を高めるよう心がけてください。
3.用具について
プレーヤーの安全を確保するために、用具についてIRB が競技規則で定めた以外に、以下のように定めます。
@ スパイクを使用する場合、プレーヤー及び指導者の靴底は非金属製の固定式スタッド及びブレードタイプのものとします。取替え式スタッドの使用は禁止します。
Aショルダーパットの使用は禁止します(平成12 年通達)。
B マウスガードを使用する場合は、歯科医の監督指導のもとで製作されたものを使用してください。
4.指導者(コーチ・レフリー)の態度について
ミニラグビーは、ラグビーの普及を第一のねらいとして行われるものです。指導にあたっては、「Fight(闘志)」「Friendship(友情)」「Fair play(正しいプレー)」(以上「3F」)のコンセプトが具現化できるように指導・試合計画を立案するとともに、次に挙げるような、ラグビーの魅力・独自性を、練習や試合を通して子どもたちに体験させてあげてください。
○ あらゆる体型、サイズ、能力、スキルを持つプレーヤーが参加できる。
○ボールをもって走る、パスする、キックするなど、多彩なプレーが見られる。
○ プレーヤー自身がラグビー精神を理解し、フェアプレーの精神に則ってプレーを展開する。
○ プレーヤー・コーチがレフリーの判定を尊重し、レフリーもプレーヤー・コーチに対し敬意を払っているまた、プレーだけでなく、「On Side の精神…反則をしない」「No Side の精神…試合が終わったら相手チーム、味方チームの区別なし」「For the Side の精神…チームのために」(以上3Side 精神)等のラグビー精神、ラグビー文化について、繰り返し指導してください。
5.『ノーサイドの精神』について
日本ラグビー界で脈々と「ノーサイド」という言葉と精神が守り続けられてきたことが、ラグビー先進国の関係者から高く評価されています。今後も、日本ラグビーの文化を守り続けるためにも、子どもたちに「ノーサイド」のすばらしさを体感させてください。
(1)コーチとして
@ 試合に勝つことだけがミニラグビーをプレーする目的ではありません。「全てのプレーヤーに全てのスキルを」を念頭に、ラグビーの魅力を体感できるようにしてください。また、「自らを抑制する謙虚な心と思いやり」をもったプレーヤーを育ててください。
A 子どもは大人とは異なった身体的特性・精神的特性を持っています。指導に当たっては、自分の経験からだけではなく、プレーヤーの年齢や心理的、身体的発達特性を理解した上で、その時期に適した練習方法を計画してください。
B 小学生やその保護者にとって、コーチはラグビー精神の具現者です。
○レフリーに対して
○オフィシャルに対して
○全てのプレーヤーに対して
○ラグビーに対して
どのように振る舞うのが正しいのかを態度・行動によって示してください。
C ミニラグビーの良いプレーは、コーチとプレーヤー、レフリーが一体となって作り上げてください。よいコーチは良い(ミニラグビーの)レフリーになれる可能性があります。どちらも体験してラグビーに関する知見を広げてください。
D 試合が終わったら、必ず相手チームのコーチ、レフリーと、危険なプレー、好ましいプレー等について、共通の認識が持てるよう意見交換をしてください。
E 試合後に子どもたちの交流がもたれている例は多くありません。「ノーサイドの精神」を養うためにも、簡単なアフターマッチファンクションやキャプテンのスピーチなどを実施し、相手チームとの友情を深める場を設けるようにしてください。
F 応援する保護者にも、ラグビーのプレーの魅力と独自の文化を広めていってください。特に、自分のチームだけでなく、相手チームのよいプレーについても拍手を送る、あるいは、相手の失敗を喜んだりしない、といった応援のマナーもラグビーの一部であることについては、機会あるごとにすべての保護者に伝えていただきたく思います。
(2)レフリー、タッチジャッジとして
@ 子どもたちが楽しく・正しくラグビーをプレーできる環境を作るのがミニラグビーのレフリーの役割です。したがって、ゲーム中の事実を判定するだけではなく、ミニラグビー指導者としての立場が要求されることを認識してください。
A レフリー・タッチジャッジは中立的立場であり、どちらのチームに対しても助言等をしてはいけません。(危険なプレー、オフサイド等の反則を予防する為の指導は除きます)。プレーヤーに戦術的・戦略的な助言はできませんが、建設的な、良いプレーをしてもらうための声かけは必要です。短く、分かりやすい言葉をかけてあげて、子どもたちがプレーを継続できるようにしてあげましょう。
B ハーフタイムは、ハーフウェイライン付近にとどまるよう努めてください。試合が始まったら、コーチではなくレフリー、タッチジャッジとしての行動を優先しましょう。
C プレーヤーに敬意を表するためにも、清潔でレフリーにふさわしい服装、毅然とした態度、親しみやすい言葉遣いと表情を意識してください。
D ノーサイドを宣した後、双方のチームに対し、意欲を喚起するような励ましの言葉をかけてあげてください。
E 試合後は、必ず双方のコーチと危険なプレー、好ましいプレー等について、共通の認識が持てるよう意見交換をしてください。
6.応援者として
(1 )自分のお子さんや、自分のチームのプレーヤーへの声援はもちろんですが、相手チームのよいプレーについて賞賛してあげてください。
(2 )プレーヤーやレフリーへの暴言は厳に慎んでください。また、相手の失敗を嘲笑したり、自分のチームのプレーヤーの失敗を罵ったりすることはあってはなりません。もし、そのような方がいらしたら、周りの皆さんが注意をしてあげてください。